グローバルで活躍する会計士になりたい!その一歩とは!?

グローバルで活躍する会計士になりたい!その一歩とは!?


CaN International FAS株式会社 シニアアソシエイト 野口賢太郎氏

クロスボーダーM&A案件を多数手がけるCaN International FAS株式会社(以下CaN International)でご活躍されている野口賢太郎氏にお話を伺いました。学生時代から抱く「グローバルな環境の中で活躍したい」という目標を叶えるため、現職に飛び込み奮闘中の野口氏に大手監査法人、グループ内出向等のこれまでのご経歴や意思決定の背景を伺いました。

「海外で通用する会計士」への第一歩        
―会計士を目指した理由を教えてください
大学4年生の時、「野口と言えばこれができる」という強みを身に付けたいという想いがあり、企業への就職を悩んでいました。その結果、専門性を身につけるため、会計士を目指すことを決意しました。また、会計大学院が開校されたタイミングということもあったので、会計大学院に進みました。この会計大学院での出会いが今のキャリアに繋がることになるとはこの時は想像もしていませんでした。

―有限責任監査法人トーマツに入所した理由と当時描いていたキャリアを教えてください
2010年1月に有限責任監査法人トーマツ(以下トーマツ)に入所しました。大小様々な規模・業種のクライアントに関わりたいという想いがあったこと、他の監査法人と比較してグループ内の異動や海外派遣等が積極的に実施されていると聞いていたため、何事にもチャレンジしやすい環境があると考えたからです。実際、グループ内の出向、異動及び海外派遣制度は非常に充実していて、風通しのいい環境であると感じました。監査業務では水産業、情報通信業、小売業の会社及び学校法人等、さらには外資系の化粧品会社等幅広い業界を担当し、様々な経験を積むことができました。一方で、自己研鑽する時間を十分に確保することができず、語学の勉強を始めてはすぐに頓挫する生活を繰り返していました。入所当時から将来は"海外でも通用する会計士になりたい"という目標をぼんやりと持っていましたがこの時は実現するイメージを持つには至りませんでした。

監査法人からの分岐点                 
―監査法人で次のキャリアを考え始めた背景を教えてください 
監査法人の次のキャリアを考え始めたのは、シニアスタッフになって2年間主任を全うしたタイミングでした。
シニアスタッフ1年目から案件の責任者である主任を複数社、一部上場企業の現場管理者を担当しました。主任業務1年目はクライアントからも試される立場であるため、常に緊張感を持って業務に取り組んだ結果、会計士としての成長を実感しました。一方で、小規模のクライアントや関与年数の長いクライアントから頼られるようになり、様々な相談を受けることが増えていくなかで、独立性の関係から、クライアントと同じ方向を向いてクライアントの抱える課題に取り組むことができない状況に、歯がゆさも感じていました。
また、当時、大企業の監査で生じた様々な問題に対する監査の厳格化の流れのなかで、監査法人の品質管理目的のための社内業務が増加しました。そのような環境のなかで私自身が会計・監査以外は何も知らない、自己研鑽のモチベーションも上がらない、何だかバランスの悪い人間になっていくような感覚を覚えるようになってきました。このまま監査業務を続けていくか悩んでいるときに、グループ内での出向・異動希望者の案内を目にし、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下DTFA)であればこれまでの監査業務の経験を活かして活躍できるのではないかと考えました。そして応募した結果、運よく出向への切符を得たのです。

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FASへの出向を経て、次のキャリアへの葛藤、そしてCaN Internationalとの出会い 
―大手監査法人系FASでの勤務はどうでしたか?
DTFAではM&Aトランザクションの部署のなかでも、財務デューデリジェンス(以下財務DD)をメインとするチームに配属されました。監査業務で培った知識や経験を活かして、自分にとって初めてのクライアント・案件に、優秀なメンバーと共にストイックに臨む日々は監査法人とはまた違った刺激がありました。
一方、出向前には財務DD以外にもバリュエーションやFA業務にも携わるチャンスがあると聞いていましたが、DTFAの人数の増加に伴う各部署の専門化等により、財務DD以外の業務に携わることはありませんでした。
また、業務の進め方に関して、DTFAではクライアントと直接やり取りをするのは基本的にマネージャークラスの管理職がメインであり、スタッフはレポートを作ることに専念することが多くなります。監査業務で主任や現場管理者も経験し、また、クライアントと距離が近い環境で同じ方向を向いて仕事をしたいと考えていた私は、徐々に物足りない気持ちを感じるようになっていきました。

―出向が終わる時にはどのようにお考えになられたのでしょうか?
DTFAに転籍か、監査法人に戻るか、それとも外に出るかの選択を迫られました。この頃は、自分の初心であるグローバルに活躍する会計士を目指すための選択肢についてずっと悩んでいました。
そんな時、会計大学院時代の友人に、"幅広い業務に携わりたい、クライアントとの距離を近く持ちたい、グローバルな環境の中に身を置きたい"そういった希望を実現できる会社はないものだろうか?といった話をしたところ、彼からアドバイスとともにCaN Internationalを紹介されました。

―DTFAから転職の決め手になったポイントはどこでしょうか?
CaN Internationalの代表会計士と話をして、最初の15分程度でCaN Internationalの業務内容に強く興味を持ちました。具体的には、CaN Internationalではひとりひとりが幅広い業務に関与できること、またクライアントの窓口を任される案件が多く、自らが責任感を持って主体的に取り組む機会が沢山あることを聞き、大きな魅力を感じたのです。そして自分が携わりたいと思っていたグローバル案件が中心です。
また代表の人柄にも感銘を受けました。"誰と働くか"も私が働くうえで重要な要素のひとつでした。CaN Internationalを創立した代表とぜひ一緒に働きたいと思いました。

CaN Internationalに入って明確に見えた将来像           
―CaN Internationalに転職して半年程ですが、現在の業務内容を教えてください。
私のメイン業務はFAS業務です。財務・税務DD、バリュエーション、FA業務などM&Aに関する業務を幅広く担当しています。また、DDの指摘事項への対応などといったPMI業務にも携わるなど、早速ですが幅広い経験を積めています。DTFA時代と比較すると、業務領域は広く、またクライアントとの距離感も近いため、私にとっては今の自分のほうがM&Aを専門とする会計士であるとより強く実感できるようになりました。

―やりたいと思っていた一連の業務にチャレンジできているんですね!
また、FAS業務以外にも記帳や税務申告、国際税務のコンサルティングにも携わっています。CaN Internationalでは、コンサルタントは様々な業務領域を経験します。その結果、コンサルタントには幅広い課題抽出や提案能力が養われ、より深みのあるコンサルティングを行うことが期待されます。実際に私も様々な業務領域を経験することによって、カバー領域の広がりやコンサルティングに深みが出てきたことを実感しています。

―まさに監査法人で物足りなさを感じていらしたところですね!語学はいかがですか?
英語を使用する機会が豊富にあるため、語学力が向上していることを日々実感しています。
国際会計事務所では、高い英語力が求められるのは事実ですが、CaN Internationalでは、私のように海外駐在経験のない会計士でも海外業務を経験でき、入社後でも語学力を向上させる土台が整っています。特に、職場内に海外勤務経験のあるプロフェッショナルが何人もいるので単なる英語の読み書きだけでなく、活きた海外とのビジネスコミュニケーションを学ぶ機会は貴重です。また、海外業務を経験することで、海外勤務の具体的なイメージもつけることができます。このような環境にいることで、語学の勉強に対するモチベーションの継続にも繋がっています。

―"海外で通用する会計士になりたい"その想いを実現されようとしている現在ですが、改めて今後の目標を教えてください。
短期的には海外企業のM&A等の現場で実際に英語を使ったコミュニケーションを担当していきたいです。
中長期的な目標は、CaN Internationalが既に拠点を有するシンガポール、タイ、香港、ベトナム以外のエリアに海外拠点をゼロから立ち上げることです。
また、私のようにこれまで英語環境で育っていなくても、自分の気持ち次第で、国際業務にも十分に通用することができる実績を残し、様々なフィールドで活躍できることを、同じように将来について悩んでいる会計士の人々に伝達することが出来ればと思っております。

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キャリアを迷っている人に薦めたい監査法人での経験とは? 
―新しい第一歩を踏み出すことで明確な目標を持つことができた、野口さんに後輩会計士からキャリア相談はありますか?どのようなアドバイスをされているかも教えてください。
独立してやりたいことが明確な人は、修了考査のタイミング、すなわち3~4年目で監査法人を出てもいいのではないかと考えています。実際にそのぐらいの経験年次で監査法人を退職して独立している同期の中にはやりたいことをやっていきいきとしている会計士も多くいます。
将来の自分のやりたいことが特に明確でないスタッフクラスの若手会計士には、まずはシニアスタッフになり、現場主任の経験を積むことを勧めたいです。私は監査法人時代に現場主任を経験したことがとてもプラスになっていると感じています。責任者として、自覚と緊張感を持って仕事に取り組むこと、クライアントコミュニケーション、業務管理及びチームプロジェクトマネジメントを経験することはとても大きな財産です。その後どのようなキャリアについたとしても役立つと思います。
シニアスタッフ以上の年次で将来のやりたいことが特に明確でない方には、会計士で転職経験者や、色々な業界の人と会って話を聞くことをお勧めします。大手監査法人に勤務しているとどうしても外部の人間と接する機会が限られてしまいます。また、自分自身の情報だけでは偏りがあったり、情報が不足していることがあったりするためです。
今は人材紹介会社やSNSなど情報を入手するためのツールが沢山あります。アクションを起こすことで、ご自身の現状の整理、悩みとなっている問題点、その解決方法が整理されるかもしれません。

幸いなことに現在、会計士は幅広いフィールドで求められています。例え監査法人から一度他の業界に出たとしても、また監査法人に戻ることも可能ですし、そういった会計士も実際にいます。むしろ、色々なことにチャレンジしたい方にとってはいい時代だと思います!

私のように海外駐在経験のない会計士でも海外業務が経験でき、M&Aや国際税務領域のコンサルティングで自分がクライアントとの窓口として経験を積めることに喜びと楽しさを感じています。環境が変わるだけでここまで自己研鑽の意欲も異なる自分に驚いています。弊社代表のチャレンジする気持ちと努力次第で会計士として国際業務領域で活躍できるという言葉は今でも覚えており、まさに自分の迷いを払拭するきっかけとなりました。

キャリアに関して悩みを抱えている会計士の方はぜひ色々な人と話をしてみてください。そしてアクションを起こしてみてください!
私に連絡していただいても結構です笑。お待ちしております!

―貴重な体験談ありがとうございました!
またぜひ、海外でのご活躍をお聞かせください!!

noguchikentaro_prof.pngProfile
野口賢太郎(のぐちけんたろう)
青山学院大学国際政治経済学部卒業、同大学院会計プロフェッショナル研究科修了。
有限責任監査法人トーマツに6年間勤務した後、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社への2年間の出向を経て、2018年7月に現職であるCaN International FAS株式会社に入社。