『監査からコンサルへの転身』―会計士が活躍する戦略コンサル最前線の現場とは―

『監査からコンサルへの転身』―会計士が活躍する戦略コンサル最前線の現場とは―

◇フロンティア・マネジメント株式会社コーポレート戦略部門・ディレクター
比嘉 大輔氏(公認会計士)写真右
2011年 有限責任あずさ監査法人に入所
2019年 フロンティア・マネジメント株式会社 入社
会計士としての計数スキルを活かした中期経営計画の策定に加え、ビジネスデューデリジェンス、
新規事業創出、長期成長戦略策定及び構造改革実行支援などのコンサルティング業務に従事

◇フロンティア・マネジメント株式会社コーポレート戦略部門 企業価値戦略部・ディレクター
武田 惇吾氏 (公認会計士) 写真左 
2014年 EY新日本有限責任監査法人に入所
2020年 フロンティア・マネジメント株式会社 入社
中長期経営戦略策定、事業ポートフォリオの再構築、ESG/SDGsの戦略目標への統合、
IR/SR支援など企業価値向上を目的とした幅広いコンサルティング案件に従事

今回はフロンティア・マネジメント株式会社(以下、「FMI社」という)にて、戦略コンサルタントとして、第一線でご活躍されている会計士のおふたりにお話を伺いました。若手会計士の皆様に向けて赤裸々な体験も含め、貴重なお話を伺うことが出来ました。コンサル業界へのチャレンジを視野に入れていらっしゃる方には非常に参考となるインタビューになっています。是非、最後までご覧ください。

▼なぜ会計士を目指そうと考えたのか―早速ですが、おふたりが会計士を目指したきっかけを教えてください。
比嘉氏
高校生の頃に遡るのですが、
進学先の商学部で勉強する科目を眺めていたら、
概ねこんな感じかということで理解できたのですが、
唯一「会計」という言葉だけが謎だったのです。
だからまずはこの「会計」というものを自分なりに 勉強してから大学に入学しよう!と思い、
高校3年生の時に独学で簿記3級の勉強をはじめました。
やってみると何かパズルゲームみたいで面白いなと。
同時に、会計のプロである「会計士」という職業を知り、
面白そうというイメージ先行で志すようになりました(笑)

武田氏
私は高校までずっと野球にのめり込んでいて、
高校もスポーツ推薦で入学し、
将来の仕事について考えたことは一度もありませんでした。
一方でのめり込んでいた高校野球が終わり、
さすがに将来のこと考えないといけないと思案していた時
何か手に職がつく仕事が良いなと考えました。
そんな中、父親の知人に税理士の方がいまして、
その方々から聞いたお話をきっかけに会計士を志すようになりました。
そのため私の場合は、具体的に会計士になることを想定して、大学での学部は経営学部を専攻しました。

―おふたりは高校生の頃から会計士という資格をご存知で目指されていたのですね。
ところで、会計士試験の合格後は監査法人への就職一択でしたか?
当時からコンサルタントになろうと就職活動されていらっしゃったのですか?

比嘉氏
合格後は周りが皆、監査法人へ就職するということでしたので、あれこれ深く考えず私もその波に乗りました。
当然ながら、合格した段階ではまだ準会員なので、
正会員になるまでは、監査を含めた会計実務の本流を進もうという考えでしたね。

武田氏
私は社会人になった後、40年働いていくという想定の中で、まずは監査法人で経験を積みたいなと考えました。
ただ、その時から監査法人での業務経験後は、
コンサルタントへの転身など様々な可能性があることは想定していました。

▼監査法人を選定した理由とJ1~J3の時に描いていた将来キャリア―それぞれの監査法人に決めた理由、その決め手があれば教えてください。

比嘉氏
正直、最終的には「人」で決めました。
リクルーターの方の影響が大きかったです。
最初は他社にしようと思っていたのですが、有難いことに先方からのオファーの勢いが凄くて。
当時の私は、逆にその勢いに腰がちょっと引けちゃいました(笑)。
その後、あずさに内定を頂いたのでそちらに入社を決めました。

武田氏
私の場合は、友人がEYにいまして、話を聞いてみたくて一緒にご飯を食べに行きました。
その時にフィット感があったことから、特に迷わずに決めましたね。

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J1~J3の時に描いていたキャリアはありますか?

比嘉氏
当時は外に出る(転職する)気は全くなく、パートナーを目指すつもりでした。
とにかくお客様のお話を聞いて、一緒に課題解決策を考えることがすごく好きな会計士でした。

武田氏
私はJ1~J3の頃を振り返ると、少し特殊な経験をしています。
当時、担当クライアントの大がかりな不正会計が発覚し、
有価証券報告書の訂正や、不正の対応なども担っていました。
当時はかなりの修羅場でしたが、
今思うとキャリアを考えるうえで、貴重な経験をさせて頂いたと思います。
ただ一方で、キャリアに対する考えはブレブレでした。
正直、この法人で長く続けたいなと思っていた時期もあれば、もう嫌になって辞めたいなと思ったこともあります。
まだまだキャリアについて、明確な考えはなかったというのが1年目から3年目でした。
ちなみに私が所属していたチームは、
比較的皆さん、過酷な環境でも、明るく働くというか、
やりがいをもって働くといいますか・・・言葉が悪いですが、ある意味ネジ外れたような(笑)
夜中まで働いて、「今日もやりきった!」みたいな。
そういう環境に慣れてしまったという事もあり、
その後の4~6年目ぐらいの時期は業務が比較的安定していて、逆に若干物足りないなと感じながら過ごしていました。


▼監査法人から転職しようと思われたきっかけ―お二人ともJ1~J3でそのような中、監査法人を辞めて転職をしようと思われたきっかけは何だったのですか?

比嘉氏
監査の仕事は好きでしたし、社内をもっと良くしよう!みたいなところもやりがいとしていたので
あまり転職したいという気持ちはありませんでした。
ところがある日、私がインチャージを担当していたクライアントで海外出張がありまして。
懇意にさせて頂いていたクライアントのCFOに同行させて頂いた際に、
現地法人の経営状況があまり芳しくなく、私がその経営状況について指摘といいますか、
こうした方が良いのではないですか、という提案をさせて頂きました。
私としては良かれと思ってお話したのですが、
その方に「それは監査人の仕事じゃないでしょ」と言われまして。
それがものすごく個人的にショックで。
クライアントの課題を解決するということが、私にとってはやりがいだと思っていた中で、
経営マターに踏み込むのは自分の仕事じゃないと言われてしまい、
何か限界というか、自分のやりたいことは「ここだと全ては実現できないんだ」ということに気づいて、
そこから外の世界(転職)を意識するようになりました。

武田氏
私は若手のうちから様々な修羅場案件を経験させて頂いたので、
ちょっとこの言葉は誤解があるかもしれませんが、
監査業務はもう一巡したのかな?物足りないな・・といった感覚を6年目で感じました。
その頃には、業務で培った経験や考えを巡らせる中で、会計士としてのクライアントサービスは
「経営者の相談相手になれる」ことが大事だと思うようになりました。
それは監査だけの一本足打法では駄目で、やはり経営のノウハウだとか、
株価であったり、企業価値をどうやって上げていくかといった視点も含め、
相談に応えることが必要だと感じていました。

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▼なぜコンサル領域にチャレンジしようと考えたのか―監査法人から転職しようと思い立って、どのようにしてコンサル領域へのチャレンジを具体化させていったのですか?

武田氏
実は当時、某スカウト媒体に登録していました。
すると様々な会社からの面談依頼が連日のように届きまして。
そこでまずは、自分はこの市場に求められているのだと認識しました。
そして、その中で色々な人に会って、転職エージェントにも相談して。
コンサル業界のことも正直なところあまり詳しくなかったため、
当時紹介された当社(FMI社)のことも全く名前も知りませんでした(笑)
そういう意味では、きっかけはエージェント経由でしたね。

比嘉氏
私は当時、大手コンサルファームで働いている方と、一度お話する機会を頂きました。
それがきっかけでもあり、非常に私にとっては良い機会だったのです。
経営コンサルの領域の方に進んだ先輩が当時周りにあまりいなくて。
会計士であり、コンサルタントでもある方とお話させて頂いたのはその時が初めてでした。
すぐに意気投合しましたね。
私が当時30歳でしたので、今までの監査の経験が全く活かせずゼロから
新卒と同じ条件で働いていくことは体力的にも結構厳しいなと感じていたので、
同じ経験からアドバイスをいただきました。
そこから会計士の能力が活かせて、戦略コンサルとして活躍できる会社を探しました。
その時に、当社(FMI社)を知って。
当社の土台は「様々な専門家が集まり、知を結集して、難題を解決する」というところにあり、
だからこそコンサル業務であっても会計士を求めてくれている点が私にはフィットするポイントでした。

▼最終的にFMI社に入社を意思決定したポイントと入社前後のギャップ―コンサル業界への転職を具体化させていった経緯についてよく理解できました。最終的にFMI社に入社を決められたポイントと入社前後にはギャップはありませんでしたか?

比嘉氏
こういうことを言っていいのかわかりませんが、
実は私は他のファームも併願していまして、結構迷っていました。
ただ、最終的に当社に決めた理由は「専門家同士が共にリスペクトする」という風土があった点です。
また、社歴も比較的浅く、組織が凝り固まってない点も含め、すごく面白い組織だと思いました。

武田氏
私がFMI社に決めたのは、良くも悪くもベンチャー気質ですね(笑)。
一企業体として成長のフェーズにあるという点。ベンチャーならではという意味では、
アイディアを上司に伝えて、それがすぐに実行できる。
大企業だとなかなか難しいと思うのですが、FMI社はそのスピード感があると感じました。
また、監査法人は会計士ばかりなので話の内容も同じだし、
ベクトルも合っている人ばかりの環境だったのですが、
そこに違和感を感じていた部分もあり、
逆にいろんなバックグラウンド人と働いて知見を得たいという気持ちがありました。
FMI社には、金融機関、コンサル、アナリスト、
事業会社など様々なバックグラウンドを持つ精鋭が集まっており、それを実現できる環境と思いました。

比嘉氏
そういう意味で付け加えさせていただくと、「組織創り」という観点にも私は興味が強くありました。
FMI社は、ベンチャー色がまだまだ残っていて、これから変革し続けていく会社だなと感じていました。
ベンチャー特有のワクワク感みたいなものもありつつ、
経営アジェンダに向き合うことができる。
自分にとっては、やりたいことが詰まった会社だなと感じました。
入社前後で悪い意味でのギャップはあまりなかったですね。
一方で、クライアント、特に経営者との距離が近いのは良い意味でのギャップでした。
正直なところ、監査法人では、経営者と直接話す機会はあっても年1回くらいでした。
当社では若手でも、それこそ時価総額が何兆円という大企業の社長と
ディスカッションする機会に恵まれたりします。
そういう貴重な経験ができるのは、本当に当社に入ったおかげですね。

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▼監査法人での経験・スキルが活きる瞬間―専門家同士のリスペクトがある風土であるFMI社と伺いましたが、コンサル領域で活きている監査法人での経験・スキルはありますか?

比嘉氏
監査法人での仕事は、基本的には解があるといいますか、
基準がきちんとありますので、その中での最善を模索する。
一方で、コンサルの世界は唯一の解がない。
最適解に向けてどのようなプロセスを経るか、そういう点では思考が全く違います。

武田氏
監査のスキルがコンサルで全く活かせないかっていうとそうじゃなくて、
「数字の感覚が息をするように身についている」と言いますか、
実際に監査を離れて初めて、その感覚に気がつきました。
監査法人の在籍時には、まわりの皆が共通して持っているスキルなので、
特別に価値を感じなかったのですが、クライアントとの会話で、
きちんと頭の中で数字感覚を持った上で瞬発的にお話ができる。
これはすごく強みになるなと思っています。
一方で、マインドは大きく異なります。
「後方支援をする先生業じゃなく、一緒に前線で戦う戦士だ!」という自覚は大事です(笑)。
もっと現場の話で言うと、資料依頼ひとつでも監査の経験は活きています。
例えば経営数値の分析をしたい場合、
どのような資料が会社にあるか当たりをつけていけますし、概ね外さないです。
細部ではありますが、クライアントから細かな点でも信頼を勝ち取れるメリットだと思います。

比嘉氏
それは確かに。
逆にこういう資料があるはずだけど作られていないという場合に
何故あるべき資料が作られていないのか。
そこをきっかけにKPIをはじめとする現状の分析指標が
本当にあるべき姿なのかという議論に発展させられる。
監査経験のある会計士だから発揮できる強みかもしれないですね。
現場においては他社比較できない、或いはしていないケースが多くあります。
過年度踏襲が当たり前となってしまっているわけですね。
そういう意味で「第三者的な目線でのアドバイス」は非常に価値を感じていただけることが多いです。
もうひとつ会計士で良かったなと思うことがあります。
それは信用です。
数字について、とりわけ売上利益の話をしている際に、
会計士だという前提でお話をさせていただくと、経営者もすごく信憑性をもって話を聞いてくれますね。
自分のような若造でも、経営者と対等に数字について語れることに気づいて自信がつきました。

―信用は確かに大きいですね。若いうちは特に(笑)

比嘉氏
そうなんです。でも一方で会計士という肩書に頼ってばかりでは駄目だと私は思っています。
やっぱり人間として信頼してもらうことが重要ですよね。

―さすが! ファーストインプレッションは会計士という資格である程度プラス下駄を履かせてもらっている部分はありつつも、本質的な人として、コンサルタントとして認めて頂くための努力が必要ですよね。

▼次のキャリアに悩んでいる若手会計士に一言アドバイス―若手会計士の将来キャリアは年々拡大しています。それと同時に、どう自分がキャリアを考え、進んでいけば良いか、悩む若手会計士の相談も非常に増えています。若手会計士のキャリアについてアドバイスを頂けませんか?

武田氏
会計士資格の魅力は、本当にいろいろな選択肢があることだと思っています。
一方で、いろいろな選択肢の中でも、与えられた問いに答えを出す業務は、
近い将来にコモディティ化し価値が無くなっていくでしょう。
その中で我々に求められているのは、クライアントにとって真に解くべき(解決すべき)問いを
能動的に見つけ出し、それに対する最適解を導き出すことだと考えています。
若手会計士の皆さんにもぜひそういった力を日常業務において身に着けて欲しい、
また自分から身に着く環境に動いて欲しいです。
そういう意味では、手前味噌になりますが、
弊社では、若手含めメンバー全員がそういった意識で働いていますし、
業務も単なる作業ではなく、解くべき解の設定が一人一人に求められます。
また、経営コンサルティングやファイナンスアドバイザリー業務に関して、
最前線に立って修行ができる環境だと思っています。
事業拡大に伴い引き続きメンバーも増員していますのでぜひ若手会計士にジョインしてもらいたいですね。

比嘉氏
そうですね、私からは、まず会計士は強みをもっていますから、安心してください!ということですかね。
若いうちに思い切って飛び出しても、結果なんとかなる(笑)。
ただ違う畑に行くならば、やはり原点に立ち戻って学ぶこと。新しく正しく学ぶ。
もっとチャレンジしたい!頑張りたい!という方は、
会計士が輝ける環境が当社にはあります。安心して飛び込んで来てください!

本日はお忙しい中、貴重なお話をいただきありがとうございました!


Profile
フロンティアさん④.png
比嘉 大輔氏(公認会計士)
フロンティア・マネジメント株式会社 
コーポレート戦略部門・ディレクター
2011年有限責任あずさ監査法人に入所。
2019年フロンティア・マネジメント株式会社入社

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武田 惇吾氏 (公認会計士)
フロンティア・マネジメント株式会社
コーポレート戦略部門 企業価値戦略部・ディレクター
2014年EY新日本監査法人に入所
2020年フロンティア・マネジメント株式会社入社

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